自転車に乗るときには、ヘルメットをかぶりましょう。外出するときには、防犯ブザ―を携帯しましょう。

卒業式(3) 校長先生のお話

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 卒業式の始まる前に、各クラスで校長先生からお話がありました。

 校庭や中庭の桜が咲き始め、今年の春の訪れを告げています。今、感染症の拡大という世界中が直面している厳しい状況の中で、ここに第45回卒業証書授与式を行うことができました。卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
 保護者と在校生代表の5年生、来賓の皆様が参加されない教室で行う卒業式になりましたが、ご家族や在校生、地域の皆さんの祝福と励ましの気持ちを心で感じながら、感謝の気持ちで臨んで欲しいと思います。先生たちも心をこめて、戸室小らしい手づくりの卒業式になるよう準備をしてきました。
 本来なら、私から一人一人に卒業証書を授与するのですが、今回は担任の先生から渡すことにしました。立派な態度で受け取ってください。
 
 私は4年間、皆さんが戸室小学校で学習し、生活し、成長する日々を見てきました。特に最高学年としてのこの1年間の活躍ぶりは、とても頼もしさを感じる毎日でした。
 朝、皆さんと交わす挨拶はいつも私の楽しみでした。委員会や当番の役割を欠かさずに行う責任感ある仕事ぶり。意見を出し合い、互いを認め合い、高め合う学びの深まり。運動会、修学旅行や戸室フェスティバルなどの行事を仲間と共に努力して創り上げる姿は、まわりに感動を与えるとともに、戸室小の校風と伝統をより高め、より確かなものにしてくれました。相手のことを考えて行動する心は皆さんの大切な宝物です。
 
 2学期の終わりの頃に、私が皆さんと「12歳のハローワーク」という1時間だけの特別授業を行いました。「どうして人は働くのか」という課題に、迷いながらも一生懸命に考えて自分なりの答えを出そうとする皆さんのまなざしが忘れられません。
 実は、その授業の数日前に、私の教え子が4年生の手話教室の講師として、学校を訪ねて来ました。生まれつき聴覚に障害があった彼女は、小学生時代は負けず嫌いで勉強や運動を人一倍がんばる子でした。その後、聾学校に進み、学校を出てからは企業に就職したそうです。けれども、思わぬ苦労もあり、心が折れそうになることがあったと話してくれました。けれども、あきらめずに困難に立ち向かおうとする彼女をまわりの人たちの支えや応援があり、今は学校等を訪問しながら「手話」を教える福祉の仕事に携わっています。36年ぶりに再会した教え子が、困難を乗り越え、自分の仕事に誇りを持ちながら一生懸命に働く姿に出会えたことは、私にとって神様が会わせてくれたと感じるほど幸せな時間でした。
 今、皆さんの前には見えない扉があります。皆さんの未来へと通じる扉です。先日、次のような詩を見つけました。

 未来への扉は、叩いただけでは開けられない。
 そこには、自分にしかない小さな鍵がいる。
 小さな鍵とは、ほんの少しの勇気と知恵と力だ。
 君たちは、家族の希望の星。地域の期待の星。
 自分の力で、未来への扉を開け。

 皆さんの成長、そして未来の活躍がとても楽しみです。戸室小で学び、自分自身の中に築き上げたことに自信と誇りを持ち、新しい道を力強く進み続けていくことを期待して、校長の言葉とします。
 卒業、おめでとう。

 令和2年3月24日     厚木市立戸室小学校長   西川 克行




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