組織

PDCAサイクルを取り入れた組織的な学校経営

本校では、平成20年度に準備を始め、21年度からPDCAサイクルを取り入れた学校運営を進めています。1年目の実態把握の中で、新たに位置付けられた総括教諭が、各分掌のグループリーダーとして機能するためには、分掌組織をグループ組織に改編し、仕事の進め方を改善していくことが必要であると考えました。また、各分掌が設定する目標は、学校としての重点目標を踏まえ、達成のための手立て(方策)となるように下位目標を設定することが必要です。上位目標と下位目標が連関しながら具体化され、「何のために、何を、どう指導するのか」を教師全員が共有することが、指導効果を最も上げることが実践を通して確認できました。『目標が、人を引っ張る』これが、本校のモットーです。また、グループ組織による進め方は、学年や教科の壁をとり、教師間の連携や創意工夫を高め、人材育成の面でも大きな効果があると考えます。さらに、目標が具体的で明確になると評価も具体的で明確になります。特に事業実施直後の評価と学期ごとの評価、年度末のまとめの評価とそれぞれの事業内容やねらいに応じて評価を位置付け、継続的な改善を図っています。

1 分掌組織と取り組みについて

【ミッション推進部グループ】

何のためにその分掌が働くのか、グループの役割を明確にしたのが、ミッション推進部です。全ての教員がどれか一つのミッションに所属し、使命と役割をもって学校を動かしています。

【A】教育課程推進部
教務と副教務(3学年主任)が中心で1・2年学年主任が所属し、教育課程の編成及び改善、職員の研修を担当する。  
【B】学力向上推進部
総括教諭(学年主任兼務)をグループリーダーとして、小鮎中学校全体の学力向上をめざす。 主な担当は、授業研究・学習指導・定期テスト・学習評価・読書・図書 館教育。これまで、「先輩から学ぶ」で縦の活動を取り入れた創意工夫ある取組を展開している。
【C】生き方指導部
総括教諭(学年主任兼務)を、現在及び将来にわたっての生き方の質的な向上を目指す。
特に長年に渡って取り組んでいるものに、人権教育では「いじめ、暴力防止に向けた学級提言」、道徳教育や進路指導では様々な分野で活躍する外部の方々を招いた生き方講話がある。
【D】社会力育成部
総括教諭(教育相談コーディネーター)をグループリーダーとして、「生徒の力で学校をつくる」をモットーに本校の生徒目標でもある「自治力の育成」をめざして、積極的な生徒指導を推進する。 主な担当は、教育相談コーディネーター・生徒指導・支援教育。
【E】安全管理推進部
総括教諭(学年主任兼務)を中心に、校内の環境整備や安全・防災教育に中心的役割を果たす。避難訓練、集団下校訓練、引き取り訓練など、もしもの場合に備えた活動に力を入れる。

【行事プロジェクト】

学校行事の担当は、年間を通して行うものではないことから、プロジェクト方式を取り入れた。また、若手・中堅の創意工夫を活かすとともに人材育成の視点を重視します。

【1】儀式的行事
教務担当の総括教諭が中心となって、1〜3学年主任で担当。入学式・離退任式・始業式・終業式・卒業式・全校集会。
【2】若鮎祭プロジェクト
体育部門と文化部門を同一のスローガンでつなぎ、若鮎祭への取組は半年間に及んでいる。これに年間を通じて取り組んでいる全校合唱を加え、「自治力の育成」を目指して、生徒中心の活動を充実させている。若い教員の人材育成の場にもなっている。
保健主任を中心として、避難訓練及び保健行事を担当。
【3】旅行的行事
「小鮎中学校旅行・集団宿泊的行事全体計画」のもと、4項目に整理した目標の3年間のステップアップを明確にし、教科・領域・総合の学習とつないで伸ばす集団宿泊的行事を実施。ここでも「自治力の育成」を目指して、生徒中心の活動を充実させている。

2 プランニングシートを活用したPDCAサイクルについて

本校では、分掌や担当から出される全ての計画が、「プランニングシート」の様式に基づいて提案されている。また、実施後は「プランニングシート」をそのまま使って評価をし、成果を明らかにすると共に、改善点や課題をまとめ、次の計画に活かしている。

【プランニングシートの内容】

【1】上位目標の確認
・新学習指導要領及び今年度重点目標から捉える。
【2】目指す生徒の姿
・目標が達成された時の生徒の態度や行動、発言などを想定して、目指す生徒の姿を捉える
【3】前年度からの課題・改善点
【4】指導目標(教師の目標)・手立て(目標を達成するための方策や工夫等)
・目指す生徒の姿を実現するために教師が指導すべき内容と方策や仕掛けなどを記述
【5】実施内容及び計画の概要(必要に応じて添付)
【6】評価(実施後記入)
・【2】〜【5】について5段階の数値で評価し、総合評価を出す。取組状況(計画や実施など学校が取り組んだ活動)と達成状況(生徒が獲得した力や変容の様子)の両面で評価する。
【7】課題・改善点(実施後記入)
評価結果をもとに課題や改善点を明確にし、次の計画や次年度に活かす。